バーチカル研磨

いつもめっき屋営業マンのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は弊社の主力製品の一つである鏡面ロールを加工する機械であるバーチカル研磨についてご紹介します。


そもそも研磨ってなに?って方はこちらからご覧下さい。
【G研磨ってなんなん?】研磨の種類と研磨機について




目次

  • バーチカル研磨とは
  • バーチカル研磨の特徴
  • ハイクラス仕上げ
  • ミラーポケット仕上げ
  • 鏡面加工設備


バーチカル研磨とは

バーチカル研磨とは

バーチカル研磨とは円筒鏡面研磨機を使用して磨き上げた研磨のことです。

バーチカル(Vertical)は垂直なという意味で円筒研削盤やバフ研磨の加工がロールと同じ方向に砥石が回転するのに対して、バーチカル研磨では砥石がロールに対して垂直に回転するという特徴があります。

バーチカル研磨

研削力が円筒研削やバフに劣るもののロールと砥石の接触面が広く、時間をかけて磨き上げることによりめっき後0.05S以下の超鏡面に仕上げることも可能です。

透明性を重視するフィルムやシート成形用のキャスティングロール、ポリッシングロール、冷却ロール、加熱ロール、延伸ロールや精密コーターロール、圧延ロールにも弊社の超鏡面仕上げを数多く採用していただいております。




バーチカル研磨の特徴

0.05S以下の超鏡面仕上げが可能

鏡面ロール


クロムめっき後の表面粗さが0.05S以下の超鏡面仕上げが可能です。
粗さ計で検知されないような仕上がり表面に存在する微細な研磨痕も排除した鏡面磨きにも対応できます。



円筒研削後に加工することで高精度と鏡面の両立が可能

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バーチカル研磨だけでは真円・円筒・振れといったロール精度を高精度にすることは難しいですが、弊社では円筒研削盤で高精度研削をおこなうことでバーチカル研磨後も高精度な鏡面ロールを維持することが可能です。

ロール精度3μ以下の鏡面仕上げに対応しております。
保証精度は形状により変わりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。




ハイクラス仕上げ

ライトアップによる目視検査

光源検査

微細な研磨痕でさえ、許されないレベルの品質に対しても対応可能です。
仕上げ後ライトアップによる目視検査(特殊光源検査)にて研磨痕の有無を確認します。


弊社では研磨痕の無いこの超鏡面の仕上げのことをハイクラス仕上げと呼んでいます。






ミラーポケット仕上げ

梨地処理(サンドブラスト)と組み合わせることで特殊な仕上げにも対応可能です。




ミラーポケット仕上げとは

ミラーポケット仕上げ

ミラーポケット仕上げとは梨地処理後の表面をバーチカル研磨で凹部分を残して鏡面に仕上げる方法です。
鏡面の中に凹みがあることにより、成形後のフィルムは
凸部分ができ、透明性を維持しつつもフィルム同士が引っ付きにくくすることが可能です。


ロールの粗さやポケットの深さ(梨地粗さ)はご要望により調整が可能です。

詳しくはご相談ください。





鏡面加工設備


バーチカル研磨機・・・10台(径800×全長4000、径700×全長5000等)

鏡面設備

バーチカル研磨機は10台保有しています。
さまざまな大きさのロールに対応可能です。




弊社は、ロール製作とめっきのトータルサプライヤーです。
日々高品質なロール製作をすべく、研鑽に励んでいます。




是非ともバーチカル研磨のご依頼をお待ちしております。
以上、バーチカル研磨についてのお話しでした。




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