めっき屋営業マンのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はバフ研磨のお話しです。
そもそも研磨ってなに?って方はこちらからご覧下さい。
【G研磨ってなんなん?】研磨の種類と研磨機について
目次
- バフ研磨とは
- 円筒バフ研磨の種類について
- クロムめっきに仕上げ磨きが必要な理由
- 下磨きの重要性
バフ研磨とは
バフ研磨とはバフによる研磨加工のことです。
バフ研磨とはバフによる研磨加工のことでバフ(BUFF)=磨いて輝かせるという意味でバフ研磨機に取り付けて回転させるバフホイールを総称してバフと呼んでいます。
バフ研磨をすることで対象物の表面凹凸を少なくすることにより、対象物の抵抗・摩擦が少なくなります。
弊社ではロールのバフ研磨には円筒バフ研磨機を使用し、リングバフやスラッシュリングと呼ばれるバフ等でめっき前の下磨き及びめっき後の仕上げバフ研磨をおこなっています。
円筒バフ研磨の種類について
円筒バフ研磨には乾式バフ研磨、湿式バフ研磨の2種類があります。乾式バフ研磨
油をバフに塗布して磨きを行うため、硬質クロムめっきのマイクロクラックに油が浸透し、防錆効果が高まりやすい。その反面、加工時に火花が散るほどの熱を持つため、加工直後は品物が膨張し寸法測定が正しくできず、寸法や精度の管理が難しい。
湿式バフ研磨
切削液とともに磨くため、熱を持ちにくく寸法管理がしやすい。またバフの切れ味が落ちにくく面粗度が出やすい。乾式バフに比べると防錆効果が多少落ちる。
弊社では安全性の配慮や品質の向上のため、指定がない限りは湿式バフ研磨仕上げとさせて頂いております。
クロムめっきに仕上げ磨きが必要な理由
クロムめっきは厚く施工すると仕上げ磨きが必須です。
クロムめっきを施工した直後は、白上げとも呼ばれるように少し白く濁ったざらついた表面をしています。そのため光沢や綺麗な表面を要する場合にはバフ研磨等の仕上げ磨きを行う必要があります。
白上げ外観写真
弊社の湿式バフ研磨機はRy0.4の準鏡面まで加工が可能です。
バフ研磨後の表面写真
以上がバフ研磨がめっきと合わせて必要な理由です。
弊社ではこのバフをめっき後の仕上げだけでなく、めっき前の下磨きにも使用しています。
下磨きの重要性
外観が重視されるめっき後の仕上げ磨きで弊社が最も重要視していることは、ピット・ピンホールといっためっき後の不良をこのバフ研磨時に発見し、修正することです。
ピット、ピンホールを防ぐ上で一番大切なのは実はめっき前の下磨きです。
ピット、ピンホールは下地起因でも起きやすいめっきの不良です。
そのため、下磨き時に見つけることはこれらの不良を防ぐことに繋がります。
小さな穴は表面が粗い状態では見つけるのが困難なため、バフによって磨くことで表面欠陥が発見しやすくなります。
しかしながら、バフで磨いたとしてもめっき前の欠陥は見え辛く発見するのが難しいです。
オテックでは熟練した職人が、ピット・ピンホール皆無のロールに仕上げるべく、日々表面の検査も行いながら作業をしています。
もしもピット・ピンホールがあった場合はピンホールインレイという機械で修正をしています。
弊社は、ロール製作とめっきのトータルサプライヤーです。
日々高品質なロール製作をすべく、研鑽に励んでいます。
是非ともめっきと合わせてバフ研磨の依頼をお待ちしております。
以上、バフ研磨についてのお話しでした。
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