めっき屋営業マンのブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は、お客様より度々ご依頼をお受けしている、ロール内部通水路の洗浄作業をご紹介いたします。
そもそもロールやクロムめっきってなに?って方はこちらからご覧下さい。
目次
- 温度ムラの発生原因と内部洗浄について
- 洗浄作業のご紹介
- 注意点
温度ムラの発生原因と内部洗浄について
通水路のあるロール(ジャケット構造)の使用目的は、主に冷却・加熱の2通りです。温度ムラの発生原因
冷却目的のロールの場合、熱媒体の水もしくは温水により、内部に腐食が発生したり、あるいは配管内に蓄積したスケールなどの要因で流れが堰き止められるなどし、冷却効率が悪くなったり、温度ムラができ、生産に支障をきたすことがあります。また、加熱目的のロールの場合、主に熱媒体は油になりますが、油の劣化などにより固形化したものがロール内部に蓄積され、やはり加熱効率が悪くなり、温度ムラなどが発生し、生産に支障をきたします。
内部洗浄は温度ムラを解消するためにおこないます
これらの事象を解消するために行うのが、内部洗浄作業です。使用目的により堆積物などを推定し、洗浄に使用する薬品の選定を行い、状態に応じた洗浄作業を行っています。
洗浄作業のご紹介
それでは、実際の洗浄作業をご紹介いたします。
①ロール表面に洗浄液が付着しないようにラップでマスキング
②次に配管を繋いて準備完了
③まずは水道水を通し、汚れの状態を確認
まあまあ濁っていますね。
④汚れ度合いに応じ薬品を選定、
薬品を投入し、しばらく循環洗浄。
泡が立って、いかにも洗浄中という感じです。
⑤最後に水道水にて状態を確認。
すごく綺麗になりました。
ロール内部からは鉄さびがたくさん出てきました。
これで水の流れも改善されました。
注意点
内部に施工した処理が剥離する恐れがあります
酸を使用して作業をするので内部にめっき等をしていると剥がれてしまう可能性がございます。洗浄で温度ムラが改善されないケースもございます
また温度ムラの原因が流路のつまりとも限らないので洗浄をおこなっても改善されない場合もあります。ロール内部のトラブルなど、お困りの事案が御座いましたら、是非オテックにお声掛けをください。
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