梨地加工

今回は弊社の梨地加工についてのお話です

梨地加工とは

梨地加工とはアルミナ等の砂の粒子を物理的に品物表面に打ちつけることにより、梨地と呼ばれる無光沢で凹凸のある表面状態をつくりあげる加工のことをいいます。

梨地加工の方法

それでは一体、どのようにしてロール表面に梨地状態を作っているのか 下記に実際の弊社の梨地加工の様子を示しました。 RIMG1820 (2)
写真に注目していただきますとガン先から放出された加工液が高速でぶつかり、金属光沢を有していたロール表面のツヤが無くなっているのが分かります。 加工液と書いていますがこの中には硬い粒子が含まれており、これを吹き付けることでロール表面に凹凸をつくりツヤ消しを行っているのです。 このようにして梨地状態に仕上げたロールをめっきすると下記のような仕上がりになります。 RIMG1854


梨地の粗さについて

また、梨地加工の仕上げ粗さは一つだけではなく硬い粒子の番手の変更やめっき方法の変更によりあらゆる粗さの表面を作り上げることも可能です。 梨地①
マット仕上げ① 梨地②
マット仕上げ② 弊社で加工した梨地ロールはツヤ消し仕上げのフィルム製造ライン離型性を重視する用途等に数多く採用されています。

特殊な仕上げ方法

梨地加工は表面粗さが細やかになるバフ仕上げの表面と異なり、物理的に表面を荒らすことで表面に凹凸ができるため、品物と部品との離型性を比較的 容易 に向上させることができます。 しかしながら表面に鏡面性を持たせたい場合には、梨地の目がフィルムに転写してしまうという問題がございます。 そこでフィルムの透明性の維持や成型後のシートの密着防止用に特化した「セミマット」「ミラーポケット」という仕上げ方もございますのでご興味をもたれましたら是非、気軽に弊社へご相談ください。 以上、今回は弊社の梨地加工についてでした。

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