ニップロールとは

めっき屋営業マンのブログをご覧いただきありがとうございます。


まずはじめに工業ロールの製造工程についてはこちらの記事をご覧ください。





   

目次

  • ニップロールについて
  • ニップロールの役割
  • ニップロールの仕様
  • ニップロールの構造
  • まとめ







ニップロールについて

まずはニップロールについて説明します。

ニップロールとは

ニップロールとは
ニップロールとは、2本のロールでフィルムやシートを挟み込んだ際に圧力をかける役割をする側のロールです。



ニップ圧とは

ニップ圧とは
ロールで挟み込む際にニップロールが働きかける押さえ込む力のことをニップ圧といいます。
押し合う面全体に働く力になります。
ニップ圧の調整がニップロールを使用する上で重要になります。



ニップロールの役割

ニップロールの役割は各メーカーの設計仕様により様々ですが2点ほど例をご紹介します。

搬送の補助


ニップロールの役割例


フィルムやシートを送るロール(フィードロール)と一緒に使用することでフィルムやシートを搬送する役割を補助します。



貼り合わせの役割

ニップロールの役割2


フィルムやシートをラミネートする際に2つの基材貼り合わせる役割。
ニップロールをプレスロールと呼ぶこともあります。



ニップロールは単体で使われることはなく、必ず相方となるロールが存在します。
簡単ですが以上が役割と用途です。



ニップロールの仕様


仕様によりめっきやゴムを使用

鏡面ロール

搬送やラミネートする基材により、めっきやゴムを使い分けます。


弊社はめっき屋なのでめっき仕様のニップロールの加工が多いですが、ゴムの場合でも軸へのめっきや協力会社でゴム巻きも可能です。


ゴムロールは弾性があるのでニップ圧がロール全体に均一にかかりやすいのに対して
剛性の強い金属ロールでは、均一に力がかかりにくいという特徴があります。
めっき仕様で使う場合は二本のロールが均一に押し合うことができるようにクラウン加工という加工方法も可能です。






ニップロールの構造

ロール構造

単管ロールと2重管ロール

無空か単管のロールがほとんどですが、貼り合わせに使用される場合は内部に熱媒が循環する場合があります。そのため、2重管や3重管構造の場合もあります。







熱媒を循環させている場合に単管で使用されているのであれば、2重管、3重管構造に変更することで冷却効率が良くなる可能性があります。


まとめ


ニップロールとは、2本のロールでフィルムやシートを挟み込んだ際に圧力をかける役割をする側のロールです。

ニップ圧をかけることにより、フィルムの貼り合わせや相方のロールが機能を果たせるように補助する役割があります。

仕様により表面をゴムやめっきで使い分けます。

熱媒を循環させる場合は2重管、3重管構造にすることも可能です。




以上です。





弊社はクロムめっきとロールのトータルサプライヤーです。


クロムめっきやロールに関する技術的な質問やお困りごとがあればお気軽にお問い合わせください。



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