今回は弊社で穴あけに使用している機械についてご紹介させていただきます。
- ラジアルボール盤について
- 特徴
- 使用例
ラジアルボール盤について
ラジアルボール盤とは、穴あけやタップ加工などが行えるボール盤の一種です。他のボール盤と異なり、主軸頭を支持するアームがコラムを軸にしてラジアル方向(前後左右上下)に旋回するのが特徴です。
アームはラジアルアームと呼ばれ、主軸頭がラジアルアーム上をスライドします。コラムが上下、ラジアルアームが旋回、主軸頭が前後にスライドし、上下左右前後のXYZ軸移動が可能です。
高さの調整は、コラムに沿ってラジアルアームが上下するタイプと、テーブルが上下してワークの高さを変えるタイプの2つがあります。
弊社では前者のタイプのラジアルボール盤を使用しています。
特徴
①連続の穴あけ加工で効率が良い
ラジアルボール盤は、主軸頭が上下左右前後に動く機構を持っています。そのため、1つのワークに複数の穴を開ける場合でも、ワークの位置を動かしたり再固定したりせずに加工可能です。連続で穴あけを行いたいシーンでは、高い効率を発揮します。
②ワーク固定時の傷つき防止
ラジアルボール盤の主軸頭が、旋回・水平移動できる範囲なら、ワークを再固定して位置決めをする必要がありません。これにより、ワーク固定時に傷や打痕がつくリスクを減らせます。
③サイズの大きいワークにも対応
卓上ボール盤や直立ボール盤の場合、テーブルの広さやふところ寸法によってワークのサイズが制限されます。一方、ラジアルボール盤はラジアルアームによりふところが深く、サイズの大きいワークも加工できるなど、幅広い材料の穴あけに使用可能です。
使用例
弊社では主に熱媒ロールの通水部分の穴あけや丸棒やフランジの穴あけに使用しています。タップ加工に使用することもあります。
ロール側面のタップ加工
いかがだったでしょうか?
ラジアルボール盤は大きな材料の穴あけが行えると主に効率よく作業ができる機械です。
弊社では旋盤、フライス盤、マシニングセンタとともに使用することで幅広いロールの加工に対応しています。
加工のことでお困りごとがございましたら是非弊社までお問合せください!
以上ラジアルボール盤についてでした。
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