めっき屋営業マンのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は割り出し台についてです。
目次
- マシニングセンタやフライス盤の問題点
- 割り出し台とは
- 割り出し台使用のポイント
- 加工実績
マシニングセンタやフライス盤の問題点
マシニングセンタやフライス盤は、精密な穴加工や溝加工を行うために重要な機械ですが、どちらの機械でも工作物をテーブルの上に乗せて加工をおこなうのが特徴です。同じ面に加工する場合、マシニングセンタを使用すれば正確な位置関係で加工可能ですが、
円筒形状の工作物に対しては、穴の角度が異なると穴をあけるために工作物の角度をずらす必要があり、位置関係に影響が出ます。
そのため手作業で工作物を動かす場合、正確な位置を割り出すのが難しいという問題点があります。
また位置の割り出しはケガキが基準となります。ケガキも手作業のため、ケガキの時点でもずれが生じる恐れがあります。
それでも円筒状の工作物に対し、角度割り出しを行いながら加工をしなければならない場合があります。
そんな時に使用するのが割り出し台です。
割り出し台とは
割り出し台とは、工作物の円周を所要の角度に分割する作業 (割り出しという) に用いる器具です。
テーブル上面に取り付けて使用します。
割り出し台は主軸台と心押し台とからなり、工作物を両側から支えることで工作物がテーブルから浮いた状態で加工が可能となります。
この器具の主軸(工作物を取付ける軸) は歯車機構を介してハンドルと連動し、減速されて、ハンドルの回転角の数十分の1が主軸に伝達される仕組みになっています。
ハンドルを回転することで工作物も回転し、正確な角度調整が可能となります
通常はフライス盤のテーブル上に取付け、歯切り・ドリルやフライスの溝削り・位置決めなどに使用しますが、マシニングセンタでも使用可能です。
割り出し台使用のポイント
フライス盤やマシニングセンタのテーブル上にセットすることで円筒状の工作物に対して360度任意の位置で加工ができるようになります。
円周方向に正確な位置で加工が可能
フライス盤やマシニングセンタにセットすることで円周方向に正確な位置で加工が可能になります。重量物は加工できない可能性あり
手動で回転させる必要があるので重量物だとハンドルが回らず、加工が厳しい可能があります。ロール径に注意が必要
ロール径が大きいと割り出し台にセットした際に胴体がテーブルに当たる可能性があります。板を挟むなどして高さ調整は可能ですが対応可能な大きさはφ300くらいまで、面長は各設備で対応可能な長さまでとなります。
加工実績
以下一例です。
円周面へのネジ加工
外周面でカラーをネジ止めするシャフトへ割出し台を使用してネジ加工をしました。
ともあけするのも1つの手段ですが、どちらかの部品を作り直した際に入らなくなる可能性があるため、正確な位置に穴あけを行うことで組み込み時に固定ができないというトラブルを防ぐことが可能です。
その他、軸の位置に対して90度の溝加工や切欠け加工をなど様々な用途に対して加工実績があります
いかがだったでしょうか?
割り出し台はフライス盤やマシニングセンタでの円周方向でも加工を可能にしてくれる機械です。
円周方向の穴加工や溝加工にお困りであればぜひ弊社までご相談ください。
今回は以上です。
弊社はクロムめっきとロールのトータルサプライヤーです。
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