このブログ内で2回ほど硬質クロムめっきのクラックの中にフッ素樹脂を埋め込んだテフ・ロックについてご紹介しましたが、今回は高硬度のめっきクロアモールについてご紹介したいと思います。
そもそもクロムめっきってなに?って方はこちらからご覧下さい。
目次
- クロムと炭素が共析するめっき
- クロアモールの特徴
クロムと炭素が共析するめっき
クロアモールはクロムめっきに炭素をいれためっき
クロアモールもクロムめっきの仲間ですがめっき液に入っている薬品が若干違い、皮膜中にクロムと炭素が共析するめっきです。熱処理で硬くなるめっき
めっきしたままの状態でも通常のクロムめっきと同じぐらいの硬さを持っているのですが、めっき後の皮膜を熱処理することでさらに硬くすることが出来ます。300℃の熱処理を加えることで通常のクロムめっきの約1.5倍、600℃の熱処理を加えると約2倍の硬さとなります。
クロアモールの特徴(クラックレス)
クラックのないめっき
硬さの他にもクロアモールには特長があります。それは通常のクロムめっきに存在するクラックがないということです。クラックは素地まで達すると腐食の原因となったり、樹脂や汚れなどが堆積するきっかけとなったりするためクロムめっきの弱点なのですが、クロアモールにはそのクラックがありません。
通常の硬質クロムめっきの断面写真を見ていただくと・・・
白っぽく見えるめっき皮膜の中に黒く見えているのがクラックです。
一方、クロアモールの断面写真はというと・・・
硬質クロムめっきのような黒い影が全くないのがわかると思います。
このようにクロアモールは普通のクロムめっきよりもはるかに硬く、普通のクロムめっきのようなクラックがないめっきです。
クロムめっきとの硬さ比較は動画をご覧ください。
どんな用途で使われているかはまた別の機会に紹介したいと思います。
☆☆☆ お気軽にご相談下さい!!! ☆☆☆
TEL :06-6939-4591
FAX:06-6939-1503
ホームページ : http://www.otec-kk.co.jp/
コメント