めっき屋 営業マンのブログ

硬質クロムめっきと精密ロールのトータルサプライヤー「オテック株式会社」の営業マンが書いているブログです。 めっきや機械加工の知識や会社の技術を紹介します。

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地キズアイキャッチ

金属部品へクロムめっきを施工していると

「地キズ」と呼ばれる材料欠陥による不具合が発生することがあります。

今回は「地キズ」についての話です。


目次

  • 地キズとは
  • 地キズのやっかいなところ
  • 修正方法について
  • 地キズが発生するかは運次第


地キズとは

地キズとは鋼材の欠陥

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地キズとは鋼の仕上がり面に存在する
肉眼で見える程度の
鋼材欠陥のことです。
通常、製鋼過程で生じたものをいうため、加工傷や割れはこれには含みません。
地キズは鋼の表層や内部にある非金属介在物や砂などの異物によって生じる傷です。


地キズのやっかいなところ

地キズは完全に除去するのが難しい

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地キズは誰が見てもすぐに気づくレベルの大きなものからライトアップして入念に表面を検査しなければ見つけるのが困難なものまで様々ですが、
地キズのやっかいなところは見えている傷を磨いて除去しても、
他の箇所から同じような地キズが発生することがあることです。

表面を磨きこんで綺麗に除去してしまいたいところですが、加工傷とは異なり材料に内包している異物によって生じる傷のため、一見傷が除去できたと思ってもめっき後に他の箇所に地キズが発生していたのに気付いてやむを得ず再度修正するケースもしばしばあります。


地キズは除去しないとめっき後に残る

硬質クロムめっきの特性上、母材に傷があるとめっき後もそのまま残ってしまうだけでなく、場合によっては
元々の地キズより大きな穴となってしまうこともあります。そのため、地キズはめっき前に修正する必要があります。


修正方法について

ピンホールインレイにて修正が可能です。

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地キズはピンホールインレイと呼ばれる機械で埋めて修正が可能です。
修正方法に関しては

にてご紹介させていただいております。
しかしながら、地キズのやっかいなところでご説明した通り、埋めて修正は可能ですが、その後磨くと別の場所からまた地キズが発生する可能性があります。
そのため修正費用が高額になるリスクがあります。

修正が必要かは使用用途次第

地キズが発生してもロールのスペックによっては問題ないケースもあります。しかしながら面粗度が重要なロールでは致命的な欠陥となることがあるのでお客様からご支給された材料に地キズが発生した場合はお客様とお打ち合わせして必要に応じて費用を頂戴して修正を行っております。
ちなみにですが、材料を弊社で手配した場合はお客様からは修正費用を頂戴しておりません。



地キズが発生するかは運次第

地キズの発生はどちらかといえばレアケース

地キズが発生するかどうかは運次第なところがあります。
どちらかというと地キズが発生するケースはまれです。
しかし、万が一地キズが発生した場合でも弊社では修正により綺麗な表面仕上げが可能なので安心して下さい!


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以上地キズについてでした。



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