こんにちは。オテック営業部です。
今日はオテックで使用している検査機器についてご紹介させていただきます。
前回はマイクロメータ、粗さ計について取り上げましたが、今回は膜厚計とダイヤルゲージについてご紹介します。
前回のブログ
オテックが所有する検査機器①【ロールの検査方法をご紹介】寸法、粗さ測定
そもそもロールやクロムめっきってなに?って方はこちらからご覧下さい。
目次
- 膜厚計
- ダイアルゲージ
①膜厚計
正式名称「電磁式膜厚計」
膜厚計は正式には電磁式膜厚計と呼ばれるもので、弊社ではめっきの膜厚を測るために使用しています。磁石が持つ引っ張る力(磁束密度)が変化し、電磁石を流れる電流量から膜厚を測定することが可能です。非常に簡単に言えば、磁石と電気の力で膜厚を測定するものです。
磁力を用いているので、母材が磁性を持たない鉄素材・アルミニウムなどには使用できません。そのため母材が非磁性金属の場合は過電流式膜厚計を使用し、膜厚を測定します。
過電流式膜厚は通電させたときに生じた渦状の電流を測定することで、膜厚を測ることが可能です。
こちらが電磁式膜厚計。画面に測定した膜厚が表示されます。過電流式膜厚計もほとんど似たような形状です。
先端の形状。
測定方法
製品に対して垂直に先端を当てます。軽く触れるだけなので、傷や凹みの心配はありません。
②ダイヤルゲージ
ダイヤルゲージは振れ測定のための機器
弊社ではこの機器を精度の1つである「振れ」の測定で使用しています。この「振れ」と呼ばれるものは簡単にいうと、製品が回転中にどれだけ動いたのかを数値化したものです。
ダイヤルゲージはこの「振れ」の数値を1μ単位で測定することが可能です。
測定方法
ダイヤルゲージ本体の写真です。①の先端を回転物に当てて測定します。
ダイヤルゲージを裏から見た写真です。②の箇所で高さの調節が可能です。
下は磁石です。レバーをON側に回すと磁力が上がり、ダイヤルゲージを固定することができます。反対にレバーをOFF側に回すと磁力が弱まり、簡単に移動することができるようになります。
測定の様子
ロールを受け代に乗せ、①の先端をロールに当てて計測します。
動かす前の①の様子です。長針が0になっていますね。ここからロールを回転させ、長針の動いた分が振れの数値となります。
いかがだったでしょうか。オテックでは今回ご紹介させていただいたもの以外にも、様々な検査機器を持っており、それらについてはまた別の機会でご紹介させていただきたいと思います。では。
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