今回は弊社の新製品『クラックフリー鏡面ロール』についてのお話です。
目次
- クロアモールについて
- クラックフリー鏡面ロールの特徴
- クラックフリー鏡面ロールの効果
クロアモールについて
「クロアモール」とは弊社にて開発したマイクロクラックの無いクロムめっきで、被膜構造がアモルファス構造となっており、結晶構造を有する通常のクロムめっきとは異なった性質を有します。
硬度に関しては、200℃~600℃の熱処理を行う事で、Hv1800まで硬化する被膜です。
また、マイクロクラックが存在しない事により、耐食性にも優れており、通常のクロムめっきの3倍~6倍の耐食性を有します。
膜厚は5μmが限界で、薄膜で使用可能な機械部品などに幅広く採用を頂いておりますが、超鏡面を要するロール関連には、膜厚が薄いため応用が出来ませんでした。
しかし、今回特殊な2層構造を形成する事で、それらの問題を解決しました。
その商品が、次にご紹介をさせて頂きます『クラックフリー鏡面ロール』です。
クラックフリー鏡面ロールの特徴
クラックフリー鏡面ロールは以下の特徴があります。めっき表層にマイクロクラックが存在しない
通常の硬質クロムめっきに存在するマイクロクラックが、めっき表層に存在しません。
硬度に優れている
クロアモールが最表層にあるため、硬度は通常のクロムめっきに比べ1.5倍のHv1200程度を有します。
離型性が良い
最表層のクロアモール被膜は、離型性にも優れています。
超鏡面に対応
表面粗度はRy0.05以下までの研磨仕上げが可能となります。
クラックフリー鏡面ロールの効果
樹脂フィルム成型において、より平滑な超鏡面状態を要する光学用途のフィルム成型などを目的とするロール等にご使用いただく事を目的として開発された技術です。
フィルム成型に置いての効果と致しましては、次のようなものが期待できます。
・クラックのフィルムへの転写防止 ・高硬度表面処理により耐摩耗性の向上
・クラックフリーのため耐食性に優れ、ロール表面への樹脂堆積も軽減
・離型性の向上
光学用途のフィルム成型等で、マイクロクラックの肥大や転写等にお困りでしたら、是非クラックフリー鏡面ロールをご検討ください。
試作のご相談などございましたらお気軽にお問合せ下さい。
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