めっきと塗装の違いアイキャッチ


弊社は硬質クロムめっき業者ですが、お客様から「全体に塗ってくれたらいいよ」とか「色はどんなものがあるの?」とか言われることがあります。
おそらく硬質クロムめっきを含むめっきというものを塗装と同じように思ってらっしゃるのだと思います。

そこで今回は硬質クロムめっきを含む「めっきと塗装の違いについて」簡単に解説したいと思います

そもそもクロムめっきってなに?って方はこちらからご覧下さい。
クロムめっきってどんなもの?【初心者でも分かるめっきの基礎知識】


目次

  • めっきについて
  • 塗装について
  • それぞれのメリット・デメリット
  • まとめ


めっき(=Plating

めっきとは素材表面に薄い金属の膜を形成させる技術

めっき


素材表面に薄い金属の膜を形成させる技術で、素材が錆びるのを防いだり、外観を良くしたり、機能性を付与したりするために行います。


めっきの種類

めっきは大きく分けると湿式めっきと乾式めっきに分けられ、弊社が行なう硬質クロムめっきは湿式めっきに分類されます。

【湿式めっき】

湿式めっきは金属の溶けた溶液中で行うのですが電源を用いる電解めっき(電気めっき)と用いない無電解めっきにさらに分類されます。

【乾式めっき】

乾式めっきは真空中などで成膜するのですが溶液中に浸漬しないで行うため乾式めっきと呼ばれます。
乾式めっきはさらに真空蒸着やイオンプレーティングなどの物理気相成長法(PVD)と化学気相成長法(CVD)に分類されます




塗装(=Painting、Coating

塗装とは素材表面に塗料を塗ったり、吹き付けたりして塗膜を形成させる技術

塗装

素材表面に塗料を塗ったり、吹き付けたりして塗膜を形成させる技術で、こちらも素材が錆びるのを防いだり、外観を良くしたり、機能性を付与したりと目的としてはめっきと同様です。

施工方法は単純に刷毛やローラーなどを使った手作業で行うものから塗料を高圧で吹き付ける方法や加熱して塗料を硬化させる方法、粉末状の塗料を静電気で付着させた後加熱溶解させる粉体塗装、塗料を溶かした液の中で電気を流し塗膜する電着塗装などがあります。


それぞれのメリット・デメリット


次にそれぞれのメリットデメリットについてですが、簡単にまとめると

めっき

メリット
・剥がれにくい
・長持ちする

デメリット
・時間がかかる
・素材によって出来ないものがある

塗装

メリット
・色などを選ぶことが出来る
・比較的安価である
デメリット
・剥がれやすい
・長持ちしない

以上のような感じになると思います。
めっきも塗装もそれぞれ良いところ、悪いところがありますがどちらも素晴らしい技術です。


まとめ

簡単でしたが少しはめっきと塗装の違いについてわかっていただけましたでしょうか?
ただ最近はめっき塗装と言われるようなめっきなのか塗装なのかよくわからないものもあったりします。



もし硬質クロムめっきのことでお困りの事がございましたらオテックにご相談下さい!



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