めっき屋営業マンのブログをご覧いただきありがとうございます。
クロムめっきを処理する際に
「めっきの花が咲かないようにして欲しい」
というご要望をいただくことがあります。
今回はめっきの花がどのようなものかを解説します。
そもそもクロムめっきってなに?って方はこちらからご覧下さい。
クロムめっきってどんなもの?【初心者でも分かるめっきの基礎知識】
目次
- クロムめっきの析出時の状態
- クロムめっきの性質とめっきの花が咲くとは
- めっきの花咲きを防止する方法
クロムめっきの析出時の状態
クロムめっきの析出時の状態は、白っぽくざらついています。
弊社では仕上げ磨きを行わないクロムめっきの析出時の状態を「白上げ」と呼んでいますが、見た目は白っぽくざらついています。
クロムめっき後の外観(白上げの状態)
また、クロムめっきは下地の影響を受けやすく、めっき前に下地表面がざらついているとそのままざらついた表面になります。
⇒きれいな表面が必要な場合はめっき前に下地表面もきれいにしておく必要があります。
ではクロムめっきの花が咲くとはどのような状態なのでしょうか?
クロムめっきの性質とめっきの花が咲くとは
クロムめっきは角や凸部分に集中して析出します。
クロムめっきは均一にめっきがつかずに角や凸部分につきやすい性質があるため、めっきを多くつければつけるほど角や凸部分に集中して析出します。
めっきの花が咲くとはめっきの析出が突起状にまで成長した状態を指しており、ひどいものは製品へ悪影響を与えます。
めっき後の治具外観写真。角部分に集中してめっきがのっており、めっきの花が咲いた状態です。
めっきの花が咲くということがどのような状態かはお分かりになったと思います。
おそらくご覧いただいているお客様はどうやって防ぐのかを知りたいのではないのでしょうか?
めっきの花咲は改善が可能です。
めっきの花咲きを防止する方法
めっきの花咲きはめっきの方法で改善できます。
クロムめっき=ピカピカというイメージがありますが、クロムめっきは磨きをへて光沢のある表面となります。
めっきの花咲きは膜厚を多くつける際に品物の角に発生しやすく、大きな突起になってしまうと、研削時に剥がれてしまい穴になったり、めっきが欠けてしまうケースがあります。
そのため、弊社ではめっき専用の治具を作成してめっきの花が咲かないように工夫してめっきをおこなっています。また多少のめっきの花咲きであれば磨くことで綺麗にできる可能性もございます。
バフ研磨とは【表面の仕上げ加工を紹介します!】
結論ですが、めっきの花咲を防止できるかどうかはめっき屋さんの技術力や品質管理部分に一番影響を受けます。
お客様が依頼時にできることはめっき厚を多くならないように指示することです。
不良が減らずにお困りの場合はいっそのこと依頼先を変えてみるのも一つの手だと思います。
めっきの品質にお困りで綺麗なめっきをお求めの際は是非弊社へご相談ください。
弊社は工業用ロールへのクロムめっきを得意としたロールのトータルサプライヤーです!
めっきだけでなくロール製作も承っております。
以上、クロムめっきの花が咲くとはでした。
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この記事を書いた人
IWATA
めっき屋営業マン
オテック株式会社営業部所属。
オテック株式会社は
硬質クロムめっきとロールのトータルサプライヤーです。
めっきとロールに詳しい営業が日々情報発信します!!!!
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