めっき後の外観不良として打痕や擦り傷といった傷の他にピット・ピンホール・スクラッチと呼ばれる不良があります。
以前にピット、ピンホールに関してはご紹介させて頂きました。
ピット、ピンホールとは!?
今回はスクラッチに少し焦点を当てて説明します。
そもそもクロムめっきってなに?って方はこちらからご覧下さい。
目次
- めっきロールの代表的な外観不良
- 研磨品はスクラッチを皆無にすることが難しい
- スクラッチNGの場合
めっきロールの代表的な外観不良
ピット
下地に到達しない小さな穴。めっきの異常析出やめっきの凸になっている部分が研削で飛び、表面に小さな凹みのある状態。底にめっきがあるものなので、削れば取れることが多い。ピンホール
針でついたような穴。下地からの穴なので、削り取ることはできない。サイズや見た目的にはピットとほぼ変わらないが、顕微鏡で見ると底にめっきがない。スクラッチ
主にG研磨時に砥粒が脱落したことにより挟み込まれてできたひっかき傷。下地にできたものは下地の段階で処理しておかないと、めっき後の仕上げ磨き時に取り切れないこともある。研磨品はスクラッチを皆無にすることが難しい
どれだけ技術に優れていても研磨でスクラッチをなくすのは難しい
G研磨仕上げの品物はスクラッチを皆無にすることは不可能です。当社の社内G研磨では研削水の浄化によりスクラッチは大変少ないのですがそれでも0にはできません。
スクラッチNGの場合
スクラッチは除去することは可能です。
もしスクラッチがNGな場合はバフ研磨やバーチカル研磨で除去する必要があります。ただしここでいうスクラッチとはつめで引っかかるようなレベルのひっかき傷であり、バフ研磨においても砥粒の脱落によるスクラッチは避けられません。ですが、バフ研磨で発生するスクラッチに関しては小さなものが残る程度で見た目ではわからないケースがほとんどです。
品質を上げるならバーチカル研磨がおすすめ
使用用途によってはスクラッチは問題ないケースもありますが、わずかなスクラッチでもNGとなるようであれば弊社ではバーチカル研磨による仕上げを推奨しております。
私自身もG研磨仕上がり品を
バーチカル研磨は研削液の循環をおこなっていないため脱落した砥粒が切削液に混ざって循環し、品物にスクラッチをつけることはありません。
当社ではRy0.05以下の超鏡面加工が可能であり、ピット・ピンホール・スクラッチのない綺麗な表面仕上げが可能です。
めちゃくちゃピカピカです。スクラッチ、ピット、ピンホールどころか砥石目もほとんどありません。
めっきの外観不良にお困りの際は、是非お問い合わせ下さい。
今回はめっきの外観不良に関するお話でした。
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