すでにこのブログで弊社のオリジナルの表面処理「テフ・ロック」を紹介させていただきました。
今回はテフ・ロックの耐熱性についてとテフ・ロックの耐熱性を向上させた新商品「テフ・ロックα」について紹介させていただきたいと思います。
そもそもテフ・ロックってなに?って方はこちらからご覧下さい。
フッ素樹脂入りのクロムめっき「テフ・ロック」
目次
- テフ・ロックについて
- テフ・ロックαについて
テフ・ロックについて
テフ・ロックはフッ素樹脂を硬質クロムめっきのクラック(硬質クロムめっきに存在する微細なひび割れ)の中に埋め込むことにより、硬質クロムめっきの硬度や耐摩耗性はそのままに、フッ素樹脂の持つ優れた「非粘着性」や「滑り性」も併せ持つ高機能表面処理です。離型性を必要とするお菓子やアイスクリームの蓋をする際に使用する包装機械のヒートシーラー、原材料の付着を防止する効果を必要とする食品・医療関連部品、滑り性と耐摩耗性を必要とする充填機の搬送用ガイドなどにご使用いただいています。
このようにテフ・ロックは硬さに加え、非粘着性や離型性もあるという優れた表面処理なのですが、PTFEの融点の問題から多くのフッ素樹脂を使用した表面処理と同様、耐熱温度250℃程度でした。
テフ・ロックαについて
お客様からは以前より「もう少し高温で使用出来るものはないのか?」というお声があり、そこで新たに開発されたのが「テフ・ロックα」です。
テフ・ロックαは300℃の高温環境下においても樹脂成分は分解せず、高温下での過酷な摩擦環境でも低摩擦状態を維持することが出来ます。
300℃磨耗試験での摩擦係数を測定したデータではテフ・ロックαは従来のテフ・ロックの2.4倍の耐久性を示し、一般的なニッケルめっき+フッ素樹脂と比較するとおよそ7倍の耐久性があります。
摩擦環境300°Cにおける各種表面処理の動摩擦係数の変化
(温度:300°C、摺動材:アルミナ球)
これまで耐熱温度の問題からテフ・ロックを採用頂けなかった部品や金型での使用が可能となりました。
サンプルも用意しておりますので、ぜひ一度弊社営業員にご相談ください
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