このブログでは以前弊社オリジナルめっきの「テフ・ロック」、さらに耐熱バージョンの「テフ・ロックα」については紹介させていただきましたが、今回はさらに新商品である「テフ・ロック・ファイン」について紹介させていただきたいと思います。

そもそもテフ・ロックってなに？って方はこちらからご覧下さい。
フッ素樹脂入りのクロムめっき「テフ・ロック」

テフ・ロックの特徴と抱える課題

　⇐テフ・ロックの表面拡大写真　
「テフ・ロック」は硬質クロムめっきのクラックと呼ばれる微細なひび割れの中にフッ素樹脂を埋め込むことにより、硬質クロムめっきの硬度や耐摩耗性はそのままに、フッ素樹脂の持つ優れた「非粘着性」や「滑り性」も併せ持つ表面処理であることは以前のブログで紹介済みです。

ただベースとなるクロムめっき自体が磨耗してしまうような高荷重な環境下では低摩擦・潤滑性を維持することが困難なケースもありました

テフ・ロック・ファインについて

そこで当社では通常のクロムめっきよりも高硬度であるオリジナルのクロ・ファイン（高硬度マイクロクラッククロムめっき）皮膜にフッ素樹脂を埋め込むことによりこれまでよりも高荷重な磨耗状況であっても低摩擦を維持し、優れた耐摩耗性を持つ「テフ・ロック・ファイン」の開発に成功しました

　
　↑　通常のクロムめっきのクラックとクロ・ファインのクラック


クロ・ファインの皮膜は従来のクロムめっきに比べてクラックが微細で数が多く、また幅が狭いという特徴があります。これにより従来のテフ・ロックよりもクラック面積が多い為、埋め込まれるフッ素樹脂の量が増え、さらに硬度もこれまでのテフ・ロックよりも高くHV900以上




部品による磨耗が激しく、潤滑性だけでなく、耐久性も必要な場合や高荷重がかかり従来のテフ・ロックでは寿命が短い場合などありましたらぜひお気軽にお問合せください
みなさまからのご相談お待ちしております