テフ・ロックを処理する際に『テフ・ロックの部分以外も何か防錆処理できませんか?』というご相談を受けることがあります。
今回はテフ・ロックの下地に無電解ニッケルめっきを施工し、防錆効果を高める方法について書いてみようと思います。


そもそもテフ・ロックってなに?って方はこちらからご覧下さい。
フッ素樹脂入りのクロムめっき



目次

  • 鉄系の品物にテフ・ロックを施工する時の問題点
  • 錆び対策について
  • 下地に無電解ニッケルを施工する際の注意点


鉄系の品物にテフ・ロックを施工する時の問題点

弊社テフ・ロックのベースは硬質クロムめっきですが、ご存じのように硬質クロムめっきは電気めっきであるためどこか通電箇所が必要です。

したがって単純な形状であっても完全な全面処理は難しいですし、複雑な形状となるとますます全面処理というのは困難なものになってしまいます。

材質がステンレスの場合などは滑りや非粘着性などの機能が必要な箇所にテフ・ロックが処理されていればそれ以外の部分についても錆びることがないのですが、鉄系の材料をご使用の場合はどうしてもテフ・ロックをした部分以外が時間の経過とともに錆びてしまうという問題があります。


錆び対策について


そんな時に冒頭のような相談を受けることがあるのですが、そんな場合にご提案させていただくのがテフ・ロックの下地に無電解ニッケルめっきを施工する方法です。
まず全面に無電解ニッケルめっきを10~20μm程度施工し、必要な箇所にだけテフ・ロックを施工します。

ヒートシーラー2
 ↑ 下地に無電解ニッケルめっきを施工した包装機用ヒートシーラー

下地に無電解ニッケルを施工する際の注意点


無電解ニッケルめっき上のクロムめっきについては無電解ニッケルめっきと母材の密着が悪いと硬質クロムめっきを施した際、硬質クロムめっきの引っ張り応力に耐えられず無電解ニッケルめっきが浮いてきてしまうことがあります。
弊社ではこの点においても長年の間に蓄積したノウハウがございます。密着性向上のための下地処理を行い、また信用の出来る協力会社で無電解ニッケルめっきを施工することによりきっちりとした密着力を得ることが出来ます。

一部無電解ニッケルめっきの密着が悪い材質などもございますのでご検討の場合は事前にご相談くださいますようお願いします。

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